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大中遺跡公園樹木整備(実施設計)

大中遺跡は弥生時代後期(約1900年前)から古墳時代初頭の代表的な遺跡であり、1967年に史跡として国に指定されて以降、地域の住民の憩いの場としても利用されています。遺跡公園開園から45年が経過した大中遺跡公園は、高木・中低木の繁茂により、ビュースポットから復元竪穴住居が見通せない、死角が発生しているなどの課題を抱えており、本業務では、課題解決に向けて「大中遺跡らしい空間」「利活用空間としての緑陰や彩り」「安心・安全の公園」といった視点から、樹木整備等の調査検討・計画立案・実施設計を行いました。
樹木整備については、「史跡大中遺跡保存活用計画策定委員会」の副委員長である京都府立大学の福井准教授の指導のもと、ビューポイントから見た景観の現状を確認しながら、樹木整備の方向性および伐採対象に関する調査を行い、景観目標イメージを作成、その実現に向けた植栽計画を立て、実施設計書の作成を行いました。また、「史跡大中遺跡保存計画策定委員会」で決定された方針に基づき、復元住居等の撤去・改修計画、園路・施設計画、サイン・設備計画、それらの実施設計書の作成を行いました。

名 称:大中遺跡公園樹木整備実施設計業務
期 間:令和元年27年7月23日~令和元年10月31日
発注者:兵庫県立考古博物館
所在地:加古郡播磨町大中1-1-1(大中遺跡公園内)
面 積:約4.4ha